2025/07/25 10:17

こんにちは!茨城県日立市にある「たてのフルート教室」講師の舘野千尋です。


みなさんは、楽譜にどのぐらい書き込んでいますか?


私は高校生の頃、先生の言葉を一言も逃すまいと、楽譜に全部書き込んでいました。
細かいニュアンスも、注意された息づかいも、すべてメモ。
1ページの中に、音符と鉛筆文字がぎゅうぎゅうに詰まっていました。


でもあるとき気づきました。
演奏している最中に、そんなにたくさんのメモを一度に見るのは、難しいな…と。

それから少しずつ、自分なりの記号や略語を作るようになりました。
「☆」は気をつける、とか、いつもつまずく音符には丸を書くなど。
これによって、パッと見てわかるようにはなったのかなと思います。


今の方がよいのかは…正直、わかりません。
でも、楽譜に書いたその言葉たちは、私の練習の軌跡のようにも思えます。

だから、たくさん書き込むことを、私は否定したくありません。
むしろ、「書き込んでいいんだ」と思えるようになることも、音楽の学びのひとつなのかなぁと思っています。

もし書き込みに躊躇があるなら、楽譜をコピーして使ってみるのもいいかもしれません。
個人的には、エチュードなどの教材は、どんどん書き込めば書き込むほど、自分が学んでいる内容を理解できるような感覚があります。

書かれた楽譜には、その人の音楽との向き合い方がにじみ出ますね。
それがとてもおもしろくて、あたたかくて、大切なものだと思います。



上が高校生のときの楽譜、下が大学生のときの楽譜です。