2025/07/24 08:19


こんにちは。たてのフルート教室です。

今回は、楽譜を読むときに避けて通れない「調号(ちょうごう)」についてお話しします。



 調号とは?


楽譜の最初の音部記号(ト音記号など)のすぐ隣に、♯(シャープ)や♭(フラット)が並んでいるのを見たことはありませんか?


この♯や♭のセットが「調号」です。

調号は、その曲がどの調(キー)で書かれているかを示しています。

そして、その調に応じて、曲の中で「どの音を半音上げるか(♯)」「下げるか(♭)」が決まるのです。



なぜ調号があるの?


もし調号がなかったら、♯や♭を毎回すべての音符に書かないといけないことになります。

たとえば、「ファに♯がつく」場合、曲の中にファが10個出てきたら、10回全部に♯をつけなければいけません。


それを避けて、最初にまとめて書いておくのが調号なんです。

とても効率的ですね!



覚え方のコツ:調号の並び順


シャープのつく順番は:

→ ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ(ファから始まって5度ずつ上がります)


フラットのつく順番は:

→ シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ(シから始まって5度ずつ下がります)


この順番を覚えておくと、調を判断するときに役立ちます!



最初に覚えやすい調は?


フルートを始めたばかりの頃は、

シャープやフラットが0〜2つくらいの調(C、G、F、Dなど)から学ぶことが多いです。


記号が多くなると指使いも複雑になるため、

まずは♯1つ(ト長調)や♭1つ(ヘ長調)など、覚えやすく吹きやすい調から取り組むと安心です。


練習しながら、調号と指使いを少しずつ結びつけていくのがおすすめですよ。



最後に:調号は「音のことば」


調号は、作曲者が「この音の色で始めたい」と選んだ『音の言葉』のようなもの。

少しずつ見慣れてくると、♯や♭が「この曲、明るそう」「ちょっと切なそう」なんて感じられるようになってきます♪


焦らず、何度も譜面を見ながら慣れていきましょうね。