2025/07/19 00:27



こんにちは、たてのフルート教室です!


今日は私が毎日行っている「音出しのルーティン」についてご紹介します。


フルートは繊細な楽器なので、その日の体調や気温、気持ちの状態によっても音の出方が少しずつ変わります。そんなときでも安定した演奏ができるように、私は以下のようなステップで毎日の練習を始めています。



 楽器を丁寧に組み立てる時間も、音楽の一部


まずは楽器を静かに組み立てながら、深呼吸して気持ちを整えます。

頭部管の向きなど、丁寧に見ていきます。



 「ソノリテについて」でロングトーン


最初に取り組むのは、モイーズの『ソノリテについて』です。

このロングトーン練習は、息の流れ、音の響き、アンブシュアの感覚を整えるのに最適です。

その日によって集中したいポイント(たとえば音の立ち上がり、音程、倍音の響き)を意識しながら吹いています。



 タファネル=ゴーベールの「17のメカニズム練習」で指慣らし


音が整ってきたら、指のウォーミングアップとしてタファネル=ゴーベールの『17のメカニズム日課大練習』を使います。

スケールやアルペジオのパターンを使って、指の動きやタンギングを滑らかにしていきます。



 音がまだ整わないときは…バッハに助けてもらいます


それでも「まだ音がしっくりこないな」と感じる日は、バッハのフルートソナタを吹いてみます。

ゆったりした旋律の中で、自然に息が整い、身体もほぐれていくのが分かります。

特にバッハの音楽は、精神的にも集中力を高めてくれる大切な存在です。



おわりに


以上が、私の音出しルーティンです。

短時間でも、このような準備をしてから練習に入ると、音の安定感も、集中力も違ってきます。

ぜひ、ご自身のルーティンづくりの参考にしてみてくださいね!